【この世はグレー】勝つか負けるしかない奴へ
最近はXのレスバトルのせいで論破した方が偉いみたいな風潮がある。
そのせいで物事全てに勝ち負けをつける思考に陥ってしまう人が多い。
だから今回は勝ち負け思考のデメリットと解決策を紹介していきたいと思う。
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話ができない
勝ち負けで物事を判断する人とは会話が成立しない。
話し合いの目的は「より良い選択」「自分1人では出ない答え」を出すことになる。
それなのに自分の意見を押し通す=勝ちという思考になれば答えなんて出ない。
いつまでも自分の内側からしか出ない答えや、選択をしているのは一生人間として成長できない。
他人の意見が間違っていたとしても一旦は受け入れて、実行や行動に移してみなければ視野が狭くなってしまう。
会話の難易度が高くなる
コミュニケーションや会話に対して苦手意識を持っている人は会話の主導権を握る事がコミュ強だと思いがちになる。
話し手に回るのが得意なタイプ、聞き手に回るのが得意なタイプがいる。
話し手に回るのが上手いタイプは才能だから誰でもなれる訳じゃないけど聞き手に回るのは技術。
勝ち負け思考が強い人は常にマウントを取るために会話の主導権を握ろうとしがち。
その結果、上手く話し手に回れないのに会話を回そうとして周りから煙たがられる。
普段の会話は勝ち負けを決めるディベートでは無くて仲を深めるためのコミュニケーションツールだと思った方がいい。
永遠に勝つことは出来ない
年収、学歴、容姿など勝ち負けを決める人はいると思う。
その場で何かに勝ったとしても、永遠に勝ち続けることは出来ない。
年収400万の人が年収300万の人にマウントをとって気持ちよくなったとしても年収500万の人がずっと羨ましくなってしまう。
仮に自分が年収500万になったとしても、次は年収600万の人が羨ましく思えて不幸だと感じてしまう。
上を見ればキリがないように勝ち負け、比較をしていれば永遠に勝つことは無いし、幸せにもなれない。
勝つまで引けない
諦めなければ夢は叶う、継続こそ力なり、という言葉がある。
ネバーギブアップの精神は大事だけど、物事には引くことが重要な事もある。
ギャンブルなんかで「ここまでお金を使ったから後に引けない」「勝つまでおわれない」という思考になってしまう。
他にも時間をかけたソシャゲを卒業できなかったり、嫌な彼氏彼女とも別れるのは損して負けた気分になってしまう。
その結果、楽しくもない、やめた方がいいのにズルズルと引きづってしまう。
時には素直に負けを認めた方が人生自体は勝ち組になれる。
勝ち負けより大事な事がある
口喧嘩で勝てば幸せ、正論を言ってる自分が正しいと思いがちになってしまう。
でも勝つだけが正しいかよく考えて欲しい。
彼氏彼女と口喧嘩で勝ったとして、相手が不快になってしまって仲が悪くなる事が幸せに繋がるだろうか?
正論だけを言って、相手の気持ちを考えていない人間が人間性が勝っているだろうか?
もちろん勝つ事は重要だけど、それより幸せになる方が人生においては大事。
むしろ、負ける事によって見える景色や新たな選択肢が生まれる事もある。
負ける事に慣れない
勝ち続けているという事は負けへの耐性が低いとも言える。
勝ち続けている人間ほど、自分が負ける事について怖くなってしまう。
人生の中で勝ち続ける事が出来る人間なんて少ないから負けへの耐性が低ければ、すぐに挫折してしまう。
もっと言えば、負けることへの恐怖で挑戦から逃げてしまい、永遠に成長せず、勝てる勝負しかしない人間になってしまう。
負け続けた人間ほど諦めない力というのが身につくし、引き際も理解することが出来る。
ナンパだって100人に断られてしまえばあと1人断られたところでダメージは無い。
負けることへの耐性がない人は雑魚狩りをしているだけの現状維持大好きマンになる。
他人と比較してしまう
勝ち負けを気にするという事は全ての事を他人と比較してしまう。
他人と比較するというのは終わりのないループに入ってしまう。
そうなれば自分に無いものばかりが価値のある様に思えてしまって現状に満足する事は一生ない。
他人と比較したって、それより上がいるし、見る人の基準によっては1番、2番が変わることがほとんど。
どうせ比較してしまうなら過去の自分と比較してしまえばいい。
昨日の自分より頑張っているな思えたら1歩前進だと思って自分の事を褒めて認めてあげればいい。
ほとんどの人間は昨日の自分と同じか停滞しているはず。
実力が発揮できない
勝ち負けにこだわると「勝たなきゃいけない」と思い視野が狭くなったり緊張してしまって本来の力が出せずに終わってしまう。
僕も昔は仕事で数字が全てだと思っていたから、1秒でも停止時間を削減しようと考えていた。
その結果は焦ってミスをする、品質不良を出すと散々な結果だった。
頑張っても成果が出ないと投げやりに仕事をしていたら、周りがよく見えるようになって数字も上がるようになった。
勝ち負けにこだわり過ぎれば自分の本来の力が発揮できない。
勝ち負けじゃなくて幸福を追求する
勝つことで幸せを感じたりする事も当然あるけど「勝利」は人生の楽しみ方の1つくらいに思った方がいい。
時には負ける、勝ちを譲るという行為が幸福感を生み出す。
親戚の子ども相手に本気でゲームをして勝つ事が幸せにはならない。
子どもを泣かして罪悪感が生まれるより、子どもの笑顔を見る方が幸福度は高い。
嫌な上司も「ダメな人間なんだな」と相手を許してあげれば、許せる自分を偉いと思える。
勝って幸福感を得られるのは当たり前で、負けた時にどうすれば幸福感を得られる考えてる事が重要。
負けることが出来る人間は勝利しか出来ない人間より幸せになれる。